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【データで語るNBA】リーグの3P偏重は本当なのか?

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  • 近年のNBAで良く話題に上がる「3P偏重のゲームプラン」。確かに、カリー&トンプソンのスプラッシュブラザーズの活躍や、ストレッチ4といわれるビッグマンが3Pを多用する時代ではあると思います。それでは、リーグ全体で3Pの比率はどれぐらいなのでしょうか。

    リーグの平均シュート試投数:8.77本

    リーグの平均3Pシュート試投数:2.74本

    リーグ全体のシュート試投数における3Pの割合:31%(四捨五入)

    ※平均出場時間8分以上の選手274名の平均値

    あれ?思っているより普通ですね。シュート全体の3割が3Pという結果になりました。これは、数値の出し方がイマイチかも知れないですね。それでは、チームの主力として認定できそうな「平均20分以上出場」している選手で計算してみましょう。

    リーグの平均シュート試投数:10.46本

    リーグの平均3Pシュート試投数:3.29本

    リーグ全体のシュート試投数における3Pの割合:32%(四捨五入)

    ※平均出場時間20分以上の選手194名の平均値

    あれれ?あんまり変わらないですね。。。

    そうか!時代を振り返って比べてみましょう。とりあえず、5年前(11-12シーズン、デュラントが得点王)の数値です。

    リーグの平均シュート試投数:10.19本

    リーグの平均3Pシュート試投数:2.12本

    リーグ全体のシュート試投数における3Pの割合:21%(四捨五入)

    ※平均出場時間20分以上の選手152名の平均値

    5年前と比べると10%も3Pシュートの比率が上がっているのですね!

    せっかくなんで10年前(06-07シーズン、コービーが得点王&1試合81得点を記録)とも比べてみましょうか。

    リーグの平均シュート試投数:10.41本

    リーグの平均3Pシュート試投数:2.24本

    リーグ全体のシュート試投数における3Pの割合:22%(四捨五入)

    ※平均出場時間20分以上の選手153名の平均値

    10年前まではシーズンによって多少の差はあれど、20%前後だった3Pの割合が近年は30%を超えるようになっていますね。これは3P偏重と言われてもしょうがない数値ですね。

    では、16-17シーズンのEFFトップ10プレイヤーの3P比率はどうでしょうか。

    ※参考→「【データで語るNBA】チームへの貢献度をポジション別で見てみる

    EFF プレイヤー名 3P比率
    32.6 ジェームス・ハーデン 47.34%
    32.4 ラッセル・ウエストブルック 26.78%
    31.4 アンソニー・デイビス 7.88%
    30.9 ケビン・デュラント 30.59%
    29.4 レブロン・ジェームス 25.41%
    29.0 ヤニス・アンテトクンポ 16.15%
    29.0 デマーカス・カズンズ 22.71%
    28.0 カール・アンソニー・タウンズ 19.32%
    25.9 アイザイア・トーマス 41.50%
    25.5 ジミー・バトラー 20.48%
    25.4 ステファン・カリー 25.82%

    ※データは2017年2月6日現在を使用しています。

    10傑を選出しようかと思いましたが、11位に3Pシューターのカリーがいましたので、11位まで選出しました。特に目立つのは、ロケッツのジェームス・ハーデン、セルティックスのアイザイア・トーマスです。3Pの比率が40%を超えています。

    また、ウォーリアーズでは、カリーの3P比率よりもデュラントの比率のほうが高いのは意外でした。カリーは意識的に3Pを減らして、周りを活かすプレーをしているのでしょう。

    EFFスコアの11傑平均は「25.82%」でした。この数値から、

    • エーススコアラーが3Pを乱発しているわけではない
    • チームの脇を固めるプレイヤーが3Pエリアに構え、キックアウトパスからキャッチアンドシュートを多用している

    という仮説が見えてきました。近年の3P偏重スタイルは、「インサイドエリアを大きく広げ、エースのペネトレイトを活かしながら、ペイントエリアでのスコアが難しければキックアウトで3Pを狙う」という、「ごく自然なリーグの変化」と見ることができそうです。

    一昔前のNBAでは強烈なインサイドプレイヤーが幅を利かせていました。シャキール・オニール、ティム・ダンカン、ドワイト・ハワード、ヤオ・ミン、ケビン・ガーネット、、、などなど。彼らには恵まれたサイズに、身体能力が兼ね備えられていました。

    現在のストレッチ4と言われる「ビックマンが3Pを打つ」流れを決定的にしたダラス・マーべリックスの「ダーク・ノビツキー」は、お世辞にも身体能力に恵まれているとは言えません。彼がNBAにて生き残れた要因は類まれなシュート力にあると思います。ノビツキーを見て育った世代のビックマンは、「俺たちも3Pを決められれば、NBAの世界で活躍できる!」と思ったのかは定かではありませんが、ビックマンの新たなる可能性を示しました。

    これにより、ビックマンもキックアウトからのキャッチアンドシュートを多用するようになり、現在の3P偏重スタイルが浸透したと考えます。

    3P偏重スタイルには賛否両論ありますが、私はリーグの自然な流れとして歓迎します。リーグのトレンドは繰り返すものです。数年後には、インサイドプレイヤーがポストプレイを多用する時代が再来するかもしれません。

    今後、3P偏重傾向がさらに強まるのか、それともインサイドプレーが増えるのか。興味が尽きません。

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